My Favorite CD
2022.12.26 2022年末の音楽事情
前回の投稿からちょうど一年。
昨今の音楽事情について、整理をしてみました。
まずは、2021年の春、奄美との出会いが、私自身の音楽に大きく影響を及ぼしました。
そして、それから1年7ヶ月。
毎日、奄美群島の音楽を聴いて過ごしていました。
それが、ちょっとしたことで、自身を振り返る機会があり、今まで感じていた違和感ってなんなのだろうと思うようになりました。
一生懸命、奄美民謡を理解しようと試みるのですが、遠い昔の「五つの赤い風船」の歌のように、そこには、私の故郷はないと思うようになりました。
そして、いったい自分にとっての懐かしい音楽って、なんなのだろうと思うようになりました。
そして、毎週、車での移動中、車内で聴く音楽を、なぎら健壱さんの「永遠の絆」にしてみると、一気に、とても懐かしい昔が蘇ってきました。
続けて、ザ・ディラン II の「THE DYLAN II - LIVE ~ 時は過ぎて」を掛ける。
もう、懐かしいの一言でした。
また、The Carpenters のベストアルバムを聴いてみると、なるほど、私にとっての心の拠り所となる音楽は、このような世界なのだぁと思うようになりました。
そのため、それに気づいてから、「My Favorite CD」も、奄美の音楽から一変してしまいました。
また、「My Favorite CD」を振り返る中で、堂々巡りをしている自分にも気づきました。
結局、そういうことだったのだと思いました。
人は、どの時代に、どこで育ってきたのかということから逃げることはできないし、それがとても大きいことを知りました。
2022.12.29 一部修正
2021.12.18 2021年の音楽事情
今年の大きな出来事を、以下にまとめました。
音楽に飢えている人間にとって、奄美との出会いは、とても衝撃的でした。
また、人生も終盤に向かう中、こんなに、ワクワクする、興味を呼び起こす出会いが待っていたとは、思いもしませんでした。
そして、今年の4月以降、音楽の興味は、奄美(奄美群島)一色になってしまいました。
CDも、この間、50枚ほどを購入し、その一部は、「2021年 My Favorite CD」として整理をしました。
知らなかったことが多すぎました。
そして、知れば知ろうとするほど、興味が尽きません。
とても驚いたことは、指宿邦彦さんが言うところの「島内仕様の歌」であり、自分たちで楽しむ「ウタ」との出会いでした。(コラムで、「島内仕様の歌」と表現していた件がありました)
日本国内で、こんな豊かな「ウタ」の文化を持っている地域があるのだろうかと思ってしまいました。
「ウタ」が、日々の生活と共にあって、自分たちが楽しむためにあります。
そして、その歴史は古く、朝花節や仕事歌(イトゥ)など、シマウタも同じだと思います。
つまり、奄美では、古くからあった文化なのだと思います。
商業ベースに乗り、日本全国に発信される歌とは異なり、自分たちで楽しむ「ウタ」なのです。
そして、それを支え続けた島の人たちの存在も大きいです。
今は、なくなってしまいましたが、土産物店のニューグランド、そして、今も島の音楽を大きく支え続けているセントラル楽器の存在です。
過去もそうであり、今も、歌の保存・創出に深く関わっています。
また、島のミュージシャンを支えたライブハウスの「ASIVI」、「MA・YASCO」も、大きな存在です。
そして、毎日聴いている「あまみエフエム ディ!ウェイヴ」は、「シマッチュのシマッチュによるシマッチュのための島ラジオ」を標榜していて、放送をとおして島のミュージシャンを応援し、夏には、入場無料の「大浜サマーフェスティバル」を開催しています。
羨ましい「ウタ」の文化が、ここにはあります。
奄美の音楽事情を知る上で、解説書や研究書もあって、とても参考になりました。
また、ネットでは、中京大学の加藤晴明さんの論文や、鹿児島大学国際島嶼教育研究センターの資料がとても参考になりました。
そして、今後は、少しずつ、民謡、新民謡への造形を深めたく思っています。
「ウタ」は、自分たちで楽しむものであり、域外者の者にとっては、積極的に関わって行こうとしない限り、その魅力が見えてきません。
そう、自分たちで楽しむものですから。
そして、奄美の本当の魅力は、今も、地域で異なるシマグチ(シマユムタ)があり、その地域のシマウタがあって、それを守り続ける文化があることだと思います。
2021.12.18
2021.12.20 参考となった本画像を追加しました
2022.01.04 微妙な表現を変更しました
2013.01.07 音楽考察
音楽が大好き。
そして、聴いている音楽を振り返ると、自分の年齢とは関係なく、絶えず新しい音楽を求めているのが分かります。
上手く表現が出来ませんが、自分の中では、音楽とはそういうものだと感じています。
若い時も、常に新しい音楽を求めていたし、年をとってもそこは、変わりようがありません。(でしたと言うべきか…)
懐かしい音楽もありますが、求めるのは、いつも新しいリズムや、新しいメロディの音楽になってしまいます。
このコーナーで「My Favorite CD」として、今までに良く聞いていたアルバムを整理したいと思いましたが、取り上げられるのは、ミュージシャンの初期の頃のアルバムが多いように感じます。
若い頃の思いや、世間知らずな部分、若い感性が、自分の中では、大好きな音楽の大きな魅力に繋がっているのだと思います。
しかし、若い感性が、新しい魅力を形成する原動力の一つになりうるとは思いますが、年を重ねる事で得られる魅力もあるはずだと思います。
音楽についても、当てはまるものがあると思いますが、これについては、これからまた深く考えていきたいと思っています。
2013.01.07
2013.01.28 一部修正
2014.01.22 一部修正
2010.02.09 音楽遍歴
高校時代は、フォークソングが大好きで、メロディよりは歌詞、ミュージシャンの言動に魅力を感じて音楽を聴いていました。
当時、フォークソングを生で初めて聴いたのは、1972年に友人と行った、日本武道館の「音搦大歌合(おとがらみだいうたあわせ)」でした。
その時の出演者は、以下のとおりです。
[五つの赤い風船、井上尭之バンド、遠藤賢司、岡林信康、加川良、かまやつひろし、ガロ、高田渡、はっぴいえんど、武蔵野たんぽぽ団、三上寛、山下洋輔トリオ、吉田拓郎、六文銭]
そして、フォークソングに嵌っていく日々が続いていきます。
どうぞよろしく
[Eary Times Strings Band、シバ、加川良、中川イサト、友部正人、斉藤哲夫]
高校3年あたりから、徐々に歌詞が煩わしくなり、好きな音楽は、フォークソングから Jazz に変わっていきました。
ニューミュージックの台頭や、フォークソングの変化も影響していたのかもしれません。
Jazz を聴き始めるきっかけは、Keith Jarrett でした。
その後、スイングジャーナル誌を毎月購読し、その世界に突入していきます。(それは、'50年代の Jazz を聴くには真空管で、しかも、直熱管のアンプを製作するという世界でもありました)
ハードバップに興味を持ち、Charles Parker、Bud Powell。また、Art Pepper も大好きなミュージシャンでした。
1981年に新宿西口広場(東京都庁ができる前の場所)で、Miles Davis を見たのも懐かしい限りです。
その他には…
年越しライブで、初詣をして帰ってくることも、懐かしいイベントでした。
その間、フォークソングについては、1978年来日の Bob Dylan や、特定のミュージシャンのみ、コンサートがあると出かけて行くという状態で、もっぱら Jazz 一辺倒でした。
Jazz に拘らなくなったのは、30歳以降になります。
その頃になると、歌詞があるない関係なく、耳に心地よいものなら何でも良いと思うようになり、当時の歌謡曲も聴くようになりました。
その後は、フレンチ、ケルト、アジアの音楽、クラシック等、何でも聴くようになりました。
結局、音楽については「NO MUSIC, NO LIFE.」そのもので、今も、音楽の無い生活は考えられないという状況が続いています。
私にとって、音楽の何に惹かれるのか?
客観的に評価していくと、歌詞よりは、まず面白いリズムや、心に届くメロディ、楽器としての琴線に触れる声が強いように感じます。
CD、FM放送を聴いていても、音楽が流れていることが優先されていて、歌詞については、ほとんど、頭に入ってきません。
そこで今一度、聴いてきた音楽を整理し、CD を制作したミュージシャンの思いや、歌詞を正面から受け止め、本当に心揺さぶられたアルバムを、「My Favorite CD」として、記しておきたいと思いました。
2011.11.04 一部修正
2013.02.16 チケット画像を追加
2013.06.04 「音搦大歌合」の出演者を追加しました
2015.11.07 チケット画像を、さらに追加
2020.06.19 チケット画像を、さらに追加
2021.06.09 チケットの並びを変更
2021.07.06 チケットに日付を追加