Xubuntu 14.04 導入設定
低スペックのパソコンは、お遊び用に、Xubuntu をインストールして利用しています。
そこで、毎回時間がかかる、Linux の環境設定について、手順を忘れないように、実施した内容を明記しておくことにしました。
※ Xubuntu は、Ubuntu の軽量化ディストリビューションです。デスクトップ環境が、重たい「Unity」から軽量の「Xfce」に変更されています。
Ubuntu + Xfce = Xubuntu
2015.12.05
2017.02.14 タイトル変更
インストール
現在、Xubuntu の最新版は、「 Xubuntu 15.10」 が入手できますが、今回は、 安定版の「 Xubuntu 14.04.3 LTS (Trusty Tahr)」を入手し、インストールをしました。
今回ダウンロードしたサイト→ http://ubuntutym2.u-toyama.ac.jp/xubuntu/14.04/release/
「 ようこそ」画面は、「 日本語」を選択して、「 Xubuntu をインストール」をクリック。
「 Xubuntu のインストール準備」画面では、以下の両方にチェックを入れて、「 続ける」をクリック。
・インストール中にアップデートをダウンロードする
・サードパーティーのソフトウェアをインストールする
「 インストールの種類」は、「 ディスクを削除してXubuntuをインストール」を選択して、「 インストール」をクリック。
その後、「ディスクに変更を書き込みますか?」の警告が出ますので、「 続ける」をクリック。
「 どこに住んでいますか?」画面は、「 Tokyo」になっていることを確認して、「 続ける」をクリック。
「 キーボードレイアウト」画面は、「 日本語 - 日本語 (OADG 109A)」を選択して、「 続ける」をクリック。
「 あなたの情報を入力してください」画面は、以下の項目を入力し、「 自動的にログインをする」を選択して、「 続ける」をクリック。
- ・あなたの名前
- ・コンピュータの名前
- ・ユーザーの入力
- ・パスワードの入力
- ・パスワードの確認
x11vncの設定(CUI設定)
x11vncのインストール
- $ sudo apt-get install x11vnc
vnc接続時のパスワードを設定
- $ sudo x11vnc -storepasswd /etc/x11vnc.passwd
- Enter VNC password:xxxxxxxx
- Verify password:xxxxxxxx
- Write password to /etc/x11vnc.passwd? [y]/n y
- Password written to: /etc/x11vnc.passwd
自動起動の設定ファイルを作成
- $ sudo vi /etc/init/x11vnc.conf
- start on login-session-start
- script
- x11vnc -display :0 -auth /var/run/lightdm/root/:0 -rfbport 5900 -forever -loop -bg -xkb -repeat -geometry 1024x768 -rfbauth /etc/x11vnc.passwd
- end script
x11vncの起動
- $ sudo initctl start x11vnc
x11vnc起動時のオプション
-display :0 | ディスプレイ番号 |
---|---|
-auth /var/run/lightdm/root/:0 | xauthの指定 |
-rfbport 5900 | ポート番号 |
-forever | VNCビューワーからの接続が終了しても、再接続が可能になる |
-loop | 不具合時に再起動する |
-bg | x11vncをバックグラウンドで動作 |
-xkb | LinuxのXKeyboardを拡張し、LinuxでもShiftとかが打てる様になる |
-repeat | キーリピートを有効にする |
-geometry 1024x768 | クライアント側に表示されるディスプレイ画面の解像度 |
-rfbauth /etc/x11vnc.passwd | パスワードファイルのパスを指定する |
2017.03.26 「x11vnc」のオプションに「-repeat」を追加
Samba 導入設定(GUI設定)
必要なアプリケーションのインストール
・「メニュー」 > 「Ubuntuソフトウェアセンター」から「Samba」、「GADMIN-SAMBA」をインストールします。
共有フォルダの設定
Mac、Windowsと共有したいフォルダを右クリックして、「プロパティ」を選びます。
「アクセス権」タブをクリックし、「アクセス権」と「それ以外の人達」を「読込と書込」にします。
Sambaの設定
・「メニュー」 > 「すべて」 > 「Samba」を起動します。
-
※ この時、「コマンド gksu system-config-sambaの実行に失敗しました」のメッセージが表示された場合は、次の処理をします。
「メニュー」> 「ターミナルエミュレーター」を起動します。
ターミナルが起動したら、以下のコマンドを入力し、パスワードを入力します。「Y/N」と聞かれた場合は、「Y」を入力します。
$ sudo apt-get install gksu
・「メニュー」 > 「すべて」 > 「Samba」を起動し、「パスワード」を入力して「OK」。
・「Sambaサーバー設定」画面で、「+」をクリックすると、「Samba 共有を作成」画面が表示されますので、その「ディレクトリ」の右にある「閲覧」をクリックします。
・「ディレクトリを選択」画面で、共有したいフォルダを選択して、「OK」をクリックします。
・「Sanba 共有を作成」画面に戻り、「ディレクトリ」、「共有名」に、共有したいフォルダの情報が入ります。
「記述」の入力は、任意です。
「書き込み可能」と「可視」にチェックを入れます。
-
※ 「可視」にチェックを入れると、クライアントにブラウジングされて、直接、フォルダに接続できます。
また、チェックを入れなかった場合は、不可視状態のため、フォルダ名を指定して接続をします。
・「アクセス」タブをクリックし、「誰でもアクセスを許可する」をクリックして、「OK」で閉じます。
・「プレファレンス」 > 「サーバー設定」を選択し、「ワークグループ」が、WINSのワークグループ名と同一になっていることを確認します。
標準は、「workgroup」です。
・「セキュリティ」タブをクリックし、以下の設定になっていることを確認して、「OK」で閉じます。
「認証モード」は、「共有」
「暗号化パスワード」は、「はい」
「ゲストアカウント」は、「ゲストアカウントなし」
以上で、「Samba」の基本的な設定は、終了です。
・「メニュー」 > 「ターミナルエミュレーター」を開き、以下のコマンドを入力して、Sambaを起動します。
- $ sudo initctl restart smbd
Sambaの稼動確認
- $ service samba status
※ 「smbd」と「nmbd」が起動していることを確認します。
Sambaのバージョン確認
- $ sudo smbd -V
※ 今回インスートルされたバージョン Version 4.1.6-Ubuntu
日本語入力環境設定
必要なアプリケーションのインストール
「メニュー」> 「Ubuntuソフトウェアセンター」を起動し、「IBus Anthy Setup」をインストールします。
PCを再起動して、IBusを有効にします。
言語サポートの設定をします。
・「メニュー」> 「設定マネージャー」> 「言語サポート」を起動します。
・「言語サポート」画面の「メニューとウィンドウの言語:」で、「日本語」が一番上にあり、「キーボード入力に使うIMシステム」が「IBus」になっていることを確認します。
・「地域フォーマット」タブをクリックし、「通常は以下の方式で数字・日付・通貨単位を表示する:」が「日本語」になっていることを確認し、「システム全体に適用」をクリックします。
スクリーンロック機能を解除
「メニュー」> 「設定」> 「Light Lockerの設定」 を起動し、「Locking」項目の「Enable Light-locker」を「オフ」にします。