Armbian 5.95 導入設定 (Tinker Board)
Armbian の Tinker Board のページも、バージョンがだいぶ変わってきているので、最新の「Armbian Bionic desktop legacy kernel 4.4.y」をインストールし、設定手順を整理しました。
特にネットワーク設定は、前回の設定から変更されていました。
2019.10.19
SDカード作成
microSDカードのフォーマット
- パソコン環境が Mac のため、microSDカードのフォーマットは、「SD Association」の Mac 用のフォーマッターを利用しました。
- ダウンロードしたサイト→ https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter/eula_mac/index.html
- 上記フォーマッターを Mac にインストールし、microSDカードをセットして、フォーマッターを起動します。
- 「フォーマット」をクリックしてmicroSDカードをフォーマットします。
OSをダウンロード
- Tinkerboard用の「Armbian」は、以下のサイトの「Armbian Bionic desktop legacy kernel 4.4.y」を使用しました。
- ファイル名は、「Armbian_5.95_Tinkerboard_Ubuntu_bionic_default_4.4.190_desktop.7z」となっていました。(2019.10.19 時点)
- ダウンロードしたサイト→ https://www.armbian.com/tinkerboard/
ダウンロードした「Armbian(Ubuntu bionic)」のイメージファイルを、microSDカードに書き込み
- microSDカードを確認するために、Macの「ターミナル」から次のコマンドを入力します。
- $ diskutil list
- この例の場合、microSDカードは、「disk2」であることがわかります。
- イメージファイルを書き込むために、microSDカードをアンマウントします。(コマンドは、microSDカードが「disk2」の場合です)
- $ diskutil unmountDisk /dev/disk2
- 「dd」コマンドを利用して、イメージファイルをmicroSDカードに書き込みます。(コマンドは、microSDカードが「disk2」で、イメージファイルのあるフォルダにルートを変更した時の場合です)
- $ sudo dd if=Armbian_5.95_Tinkerboard_Ubuntu_bionic_default_4.4.190_desktop.img of=/dev/rdisk2 bs=8m conv=sync
インストール
Tinker Board に mocroSDカードをセットして、起動します。
ログイン待ちの画面になるので、以下の内容でログインします。
- tinkerboard login: root
Password: 1234
rootパスワードの変更画面になるので、カレントパスワードを入力し、新しいパスワードを設定します。
- Changing password for root.
(current) UNIX password: 1234
Enter new UNIX password: 新しいパスワード
Retype new UNIX password: 新しいパスワード
新しいユーザー設定の画面になるので、新しいユーザー名、パスワードを設定します。
- Please provide a username (eg. your forename): 新しいユーザー名
Enter new UNIX password: 新しいパスワード
Retype new UNIX password: 新しいパスワード
以下のメッセージが出たら、その後、Enterで返答します。(5回)
- Enter the new value, or press ENTER for the default
以下のメッセージが出たら、下記のように返答します。
- Is the information correct? [Y/n] y
※.入力後、デスクトップ画面が表示されます。
リポジトリ一覧の更新とパッケージのアップデート(ターミナルから実施)
- $ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
再起動します。
日本語化設定(CUI設定)
日本語化設定は、Armbianのターミナル、または、SSH経由で接続したパソコンから実行します。
Macのターミナルから、SSHコマンドでArmbianに接続
- 今回は、Macのターミナルから実行しますが、Armbianのターミナルから実行する場合は、この項目は必要ありません。
- $ ssh 上記で設定したユーザー名@tinkerboard.local
- Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
- 上記で設定したユーザー名@tinkerboard.local's password: 上記で設定したユーザー名のパスワード
日本語関連のパッケージをインストール
- # sudo apt install $(check-language-support -l ja)
タイムゾーンの設定
- # sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
言語と日本語キーボードの設定
- 今回、「OADG 109Aキーボード」に設定します。
- # sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
- # sudo localectl set-keymap jp-OADG109A
日本語表記に変更
- # sudo nano /etc/default/locale
- 以下の行を追加します。
- LC_ALL=ja_JP.UTF-8
再起動します。
固定IPの設定(CUI設定)
ネットワーク接続名の確認
- # nmcli connection show
- NAME UUID TYPE DEVICE
- 有線接続 1 8af476e6-f055-3959-b303-14b017765ee8 ethernet eth0
IPアドレスを指定
以下は、192.168.1.5に指定する場合
- # sudo nmcli connection mod "有線接続 1" ipv4.addresses "192.168.1.5/24" ipv4.gateway "192.168.1.1" ipv4.dns "192.168.1.1" ipv4.method "manual"
再起動します。
x11vncの設定(CUI設定)
x11vncのインストール
- # sudo apt install x11vnc
vnc接続時のパスワードを設定
- # sudo x11vnc -storepasswd /etc/x11vnc.passwd
- Enter VNC password:xxxxxxxx
- Verify password:xxxxxxxx
- Write password to /etc/x11vnc.passwd? [y]/n y
- Password written to: /etc/x11vnc.passwd
自動起動の設定ファイルを作成
- # sudo nano /etc/systemd/system/x11vnc.service
- [Unit]
- Description=x11vnc (Remote access)
- After=network-online.target
- [Service]
- Type=simple
- ExecStart=/usr/bin/x11vnc -auth guess -display :0 -rfbauth /etc/x11vnc.passwd -rfbport 5900 -forever -loop -noxdamage -repeat -shared
- ExecStop=/bin/kill -TERM $MAINPID
- ExecReload=/bin/kill -HUP $MAINPID
- KillMode=control-group
- Restart=on-failure
- [Install]
- WantedBy=graphical.target
リロード
- # sudo systemctl daemon-reload
サービスの有効化
- # sudo systemctl enable x11vnc.service
x11vncの起動
- # sudo systemctl start x11vnc
Sambaの設定(CUI設定)
Sambaのインストール
- # sudo apt install samba
Samba用アカウントの作成
- 「Samba用アカウント」は、既にあるアカウント、または、新たに作成したアカウントを指定します。
- # sudo pdbedit -a 「Samba用アカウント」
- new password:xxxxxxxx
- retype new password:xxxxxxxx
smb.confの編集
- # sudo nano /etc/samba/smb.conf
smb.confの編集項目
- 「Global Settings」の「####### Authentication #######」の「map to guest = bad user」の先頭に「#」を入れて、コメントアウトする。
- 「Share Definitions」の[homes]と、それに続く「comment = Home Directories」、「browseable = no」の先頭の「;」を外す。
- 上記の行に、以下の内容を追加する。
- path=/home/%S
- writable = yes
- create mask = 644
- directory mask = 755
- その下の方にある「read only = yes」の先頭の「;」を外し、「read only = no」に変更する。
リロードsmbd、nmbdの実行
- # sudo systemctl start smbd nmbd
起動時の自動実行化
- # sudo systemctl enable smbd nmbd
※.もし、
smb.confを変更した時は、以下のコマンドで再起動
- # sudo systemctl restart smbd nmbd