Armbian 5.35 導入設定 (Tinker Board) 

Tinker Board に Armbian をインストールするにあたり、設定手順を整理しました。


2017.12.25

SDカード作成

 
microSDカードのフォーマット
 

 

  • 上記フォーマッターを Mac にインストールし、microSDカードをセットして、フォーマッターを起動します。

 

 

  • フォーマット」をクリックしてmicroSDカードをフォーマットします。

 
OSをダウンロード
 

  • Tinkerboard用の「Armbian」は、以下のサイトの「Ubuntu desktop – legacy kernel」を使用しました。

  • ファイル名は、「Armbian_5.35_Tinkerboard_Ubuntu_xenial_default_4.4.102_desktop.7z」となっていました。(2017.12.23 時点)

 

 
ダウンロードした「Armbian」のイメージファイルを、microSDカードに書き込む
 

  • microSDカードを確認するために、Macの「ターミナル」から次のコマンドを入力します。

 

  • $ diskutil list
  • この例の場合、microSDカードは、「disk2」であることがわかります。

 

  • イメージファイルを書き込むために、microSDカードをアンマウントします。(コマンドは、microSDカードが「disk2」の場合です)

 

  • $ diskutil unmountDisk /dev/disk2

 

  • dd」コマンドを利用して、イメージファイルをmicroSDカードに書き込みます。(コマンドは、microSDカードが「disk2」で、イメージファイルのあるフォルダにルートを変更した時の場合です)

 

  • sudo dd if=Armbian_5.35_Tinkerboard_Ubuntu_xenial_default_4.4.102_desktop.img of=/dev/rdisk2 bs=8m conv=sync 

2018.01.29 ddコマンドのバッファリングサイズを変更した。
2019.01.24 ddコマンドのオプションに「conv=sync」を追加した。
2019.02.06 ddコマンドのバッファリングサイズを変更した。

インストール

 
Tinker BoardにmocroSDカードをセットして、起動します。
 
ログイン待ちの画面になるので、以下の内容でログインします。
 

  • tinkerboard login: root
    Password: 1234

 
rootパスワードの変更画面になるので、カレントパスワードを入力し、新しいパスワードを設定します。
 

  • Changing password for root.
    (current) UNIX password: 1234
    Enter new UNIX password: 新しいパスワード
    Retype new UNIX password: 新しいパスワード
  •  

 
新しいユーザー設定の画面になるので、新しいユーザー名、パスワードを設定します。
 

  • Please provide a username (eg. your forename): 新しいユーザー名
    Enter new UNIX password: 新しいパスワード
    Retype new UNIX password: 新しいパスワード
  •  

 
以下のメッセージが出たら、その後、Enterで返答します。(5回)
 

  • Enter the new value, or press ENTER for the default

 
以下のメッセージが出たら、下記のように返答します。
 

  • Is the information correct? [Y/n] y

 

リポジトリ一覧の更新とパッケージのアップデート
 
  • $ sudo apt update
    $ sudo apt upgrade
 

以上で、Armbianの基本的な設定が終了し、デスクトップ画面が表示されます。 

日本語化設定(CUI設定)

 
日本語化設定は、Armbianのターミナル、または、SSH経由で接続したパソコンから実行します。
 
Macのターミナルから、SSHコマンドでArmbianに接続
 
  • 今回は、Macのターミナルから実行しますが、Armbianのターミナルから実行する場合は、この項目は必要ありません。
 
  • $ ssh 上記で設定したユーザー名@tinkerboard.local
 
  • Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
 
  • 上記で設定したユーザー名@tinkerboard.local's password: 上記で設定したユーザー名のパスワード
 
  日本語関連のパッケージをインストール

 

  • $ sudo apt install $(check-language-support -l ja)
 
タイムゾーンの設定
 
  • $ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
 
日本語キーボードの設定
 
  • 今回、「OADG 109Aキーボード」に設定します。
 
  • $ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
  • $ sudo localectl set-keymap jp-OADG109A

再起動します。

固定IPの設定(CUI設定)

 
interfacesの編集
  
  • $ sudo nano /etc/network/interfaces
 
  interfacesの編集項目
  • 「# Wired adapter #1」の「iface eth0 inet dhcp」をコメントアウトし、「# Wired adapter #1」に、以下を追加します。(「192.168.1.5」にする場合)
 
  • iface eth0 inet static
    address 192.168.1.5
    netmask 255.255.255.0
    gateway 192.168.1.1
    dns-nameservers 192.168.1.1

x11vncの設定(CUI設定)

 
x11vncのインストール
  • $ sudo apt install x11vnc
 
vnc接続時のパスワードを設定
  • sudo x11vnc -storepasswd /etc/x11vnc.passwd
 
  • Enter VNC password:xxxxxxxx
  • Verify password:xxxxxxxx
  • Write password to /etc/x11vnc.passwd? [y]/n y
  • Password written to: /etc/x11vnc.passwd
 
自動起動の設定ファイルを作成
  • $ sudo nano /etc/systemd/system/x11vnc.service
 
  • [Unit]
    Description=Start x11vnc at startup.
    After=multi-user.target
  •  
  • [Service]
    Type=simple
    ExecStart=/usr/bin/x11vnc -auth -forever -bg -xkb -loop -noxdamage -repeat -rfbport 5900 -shared -rfbauth /etc/x11vnc.passwd
  •  
  • [Install]
    WantedBy=multi-user.target
 
リロード
  • sudo systemctl daemon-reload
 
サービスの有効化
  • sudo systemctl enable x11vnc.service
 
x11vncの起動
  • sudo systemctl start x11vnc

Sambaの設定(CUI設定)

 
Sambaのインストール
  • $ sudo apt install samba
 
Samba用アカウントの作成
  • 「Samba用アカウント」は、既にあるアカウント、または、新たに作成したアカウントを指定します。
  • sudo pdbedit -a 「Samba用アカウント」
 
  • new password:xxxxxxxx
  • retype new password:xxxxxxxx
  •  
smb.confの編集
  • $ sudo nano /etc/samba/smb.conf
 
  smb.confの編集項目
  • 「Global Settings」の「####### Authentication #######」の「map to guest = bad user」の先頭に「#」を入れて、コメントアウトする。
  • 「Share Definitions」の[homes]と、それに続く「comment = Home Directories」、「browseable = no」の先頭の「;」を外す。
  • 上記の行に、以下の内容を追加する。
 
  • path=/home/%S
  • writable = yes
  • create mask = 644
  • directory mask = 755
  •  
  • その下の方にある「read only = yes」の先頭の「;」を外し、「read only = no」に変更する。
 
リロードsmbd、nmbdの実行
  • sudo systemctl start smbd nmbd
 
起動時の自動実行化
  • sudo systemctl enable smbd nmbd
 
※.もし、 smb.confを変更した時は、以下のコマンドで再起動
  • sudo systemctl restart smbd nmbd

2018.01.29 「smb.conf」の設定を一部変更
2019.03.09 「max protocol = SMB3」の追加を削除

パッケージ管理(GUI設定)

 
GUI用の「パッケージ管理ソフト」をインストール

  • Software Boutique」を起動します。
 
 
Software Boutique」の「 More Software」を選択し、「 Software」と「 Ubuntu Software Center」をインストールします。